by テキサスひらめ カテゴリ
全体 Texas/Austin Austin日本人会 Austinで食べる Texasの女 家族&Americanオヤジ Geekとの結婚・婚活 ART 読む書く トホホの英語と語学一般 テキサス大学芸術学部 UOオレゴン大学 TUMミュンヘン工科大学 USNA米国海軍大学 政治・教育 Covid-19コロナウィルス 旅 フットボール 悲喜叫興の日々 Ohio/Dublin/Columbus シンガポール滞在記 ミュンヘン孫守り記 シカゴ探検 未分類 最新の記事
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 more... フォロー中のブログ
最新のコメント
最新のトラックバック
検索
タグ
家族(177)
アメリカ社会(175) Austin 界隈・イベント(131) 旅(91) 英語、その他語学一般(66) 私の大学生活(62) Food(59) 政治(54) 子育て(48) 美容・健康(44) カロリー計算によるダイエット(40) 映画・TV(39) 本(39) スポーツ(37) Americanオヤジ(34) 教育(22) Art(22) ファッション(20) Austinレストラン(18) Startup(18) 断捨離(12) シンガポール(10) Austinとも子の会(9) アメリカ版人生相談(8) アメリカ大学(7) #コロナウィルス(6) Covid-19(4) テキサス大学(4) 詐欺(3) トップ1%(3) ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
EメールにHumanaという医療保険会社から明細が届いていた。ビックリ仰天、$2567.57 先月の大腸検視でかかった費用のうち、私が病院に支払う料金だという。
使った病院がネットワークに入っていなかったから、このお値段なのだそうだ。保険会社と病院が「私たちって、お友達。その時には料金安くするからね、お友達じゃなければ、知ったことはない。患者が払えばいいのよ」というわけか。そもそも、その病院を選んだのはこういうプロセスでだった。 デイヴがIBMを辞めて、医療保険の会社が変わったいきさつは去年の11月4日のブログに書いた。新しいファミリードクターが、 「あなた、そろそろ大腸の検査をしなくちゃ」と言って、専門のお医者さんを教えてくれた。この専門医も、新しい保険のネットワークに入っているお医者さんだ。 そこに行って、いろいろ相談をして、「病院A,病院B,どっちがいいですか?」と訊かれたから、 「病院Aにします」と答えて、簡単なプロセスだった。前日に、病院の会計の人から電話があって、 「もし、検査中に、病気が発見されて治療をうけることになったら、その場で、定期検査(自己負担ゼロ)から、462ドルを即刻チャージしますからね」と宣告された。 検査を受けている時には、麻酔が効いているわけだから、 「いいです、ほっといてください」とお医者さんには言えないので、何がどうなったかは後の祭りで、終わったら 「いろいろ見つかったんですよ、だから取りあえず600ドル払ってもらいますからね」と言われても、何も言えないようになっている。まあ、それはしょうがないから「どうにでもやってくれー」と覚悟はしていた。 ところが、「選びなさい」と言われた病院が、ネットワークに入っていなかった、なんて誰も、一言も言ってくれない。 大便検査(失礼)をして異常はなかったんだから、分かっていたら、こんな検査なんかしなかったのに、「よーし、戦わなくちゃ」と闘志がめらめらと湧いてきた。専門医のオフィスに電話をして、文句をたらたら(怒らずに、感じよく、でも、文句たらたら)言ったら、「後で電話をします」と言って電話を切った。 今朝、病院の会計のロージーと言う人が電話をしてきて、 「ええ、うちの病院はネットワーク外ですけれども、この検査の場合、患者さんが費用を負担しなくていいようになっています(patients don't get penalized)から、心配しないでください。あなたの場合、もしかしたら462ドルがチャージされるかもしれませんけれど」と言われて、ホットしたけれども、何がなんだかわからないままだった。これから見つかるかもしれない病気を心配して検査して、安心したがっている現代人て何なんだろう。同じ現代人といえども、こういう人もいる。 ドイツを旅行中、ホテルでイギリスのテレビ番組を見ていた。よくある旅のレポートなのだが、名前も知らないギリシャの荒れ果てた半島を旅していた。突然、老いてはいるけれど元気なおばあさんが「あれ、誰か人の声がする」という感じで、消えていきそうな道を歩いてリポーターにあいさつに来た(やらせ??)。 その人は、人っ子一人いない、その半島で黒い長い服を着て暮らしている。もちろん、医者がいるわけでもなく、店があるわけでもない。何か月に一回、町に住んでいる息子さんが、必要なモノを持ってきてくれるのだという。リポーターには、そのあたりを歩き回って摘んだ野生のアスパラガスを茹でて、オリーブ油とレモンをかけてご馳走した。それ以外は何もなかった。 この海の見える半島は美しい。心が安らぐ。息子がいるとしても町には出たくない、と言った。こういう人は日本のどこかにもおられるのではないだろうか。退職金を2億円用意しておかないと、安心してくらせない、なんて言わずに、あまり遠くを見ずに、海を見ながら心安らかに暮らしているのだろう。きれいな生き方だと思った。
by tomokoh9T
| 2012-02-09 12:37
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||