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夜10時半から朝7時までは寝る時間。健康維持の時間。それを階下の住人の巨大犬に邪魔された。
オフィスに「夜中に吠え続ける犬の対処法」についてメールを書いている途中に、たまたま、その問題の階下の住人か、その家族を見かけたので実情を話したら、その夜からぴったり犬が吠えなくなった。ここ3日、静かな夜を過ごしている。 「吠えるのは夕方7時で終わり。明日の9時までは待ちなさい」とでも飼い主が言い聞かせたか、 「いい犬にならないと上から鬼が来るからね、注意しないさよ」と脅かしたか、 「もう、好きなだけ食べていいわ、ダイエットしなくていいわ」と犬を安心させたのか。 もしかしたら、夜9時から翌朝までは吠えると首が痛くなる首輪でもさせらているのかもしれない。分からないが、静かになった。その親分犬(大型犬)が吠えないと、パシリ犬(まわりの小型犬)も合唱しない。 長男、次男がまだ前の家に住んでいたので10年前くらいのこと。向かいの家に刺青を両手に入れた若い男性がガールフレンドらしき人と住み始めた。その男性のお姉さんが借りていた家だった。別に誰が住もうと構わないのだが、真夜中に静寂をぶち破って、ドドドドーッとオートバイで出入りした。それが続くので、 「こんにちわあ。ちょっと話があるんですけど、オートバイの音の事で」と行くと、 「るせーんだよ、誰が何時にオートバイに乗ろうが、こっちの自由なんだよ」と刺青の腕を振りながら、すごい剣幕で怒鳴り立てた。不思議にちっとも怖くなかった。 「ふ〜ん、そりゃ、あなたは爆音の中でいい気持ちでしょうけど、別にオートバイが好きでもない、その音の外側にいるこっちはいい気持ちになれないのよね。夜中に出入りするには自動車の方がいいと思うな」と言い残して帰った。 家に戻ると誰もが不安そうな顔をして待っていた。隣のダイアナの家に行って何があったか話すと、 「そうなのよね。真横のミス・アナは耳が悪いからいいけど。でも危ないから、この次は警察に話しましょうよ」ということになった。 それから1時間もしないうちに、その男性が大きな鉢植えの花を抱えてやってきた。とげとげのサボテンのような植物で、家にあったものを、そのまま持ち上げて運んできた感じだった。 「さっきは申し訳ありません。近所の人の敵にはなりたくありません。注意します」と言った。 「ありがとう」と応じると、 「去年、母親が死んだ。この刺青は彼女なんだ。いい人間になろうと決めて刺青を入れた」とこちらが訊きもしないことを話した。 「そう、お母さんは幾つだったの?」というような世間話をちょっとした。 「大工仕事とか、何か直すことがあったら手伝いますよ」と手を振って帰って行った。 知人や近所の人に不満を申し立てるのはバツが悪い。事を荒立てずに、自分が口を開かずに解決できたらと思う。多くのケースが警察や、管理事務所に言うのが妥当な線だのだろう。しかし、第三者を立てずに、お互いが直接話してwin-winで解決できた事は他にもあった。 同じダイアナが、 「ともこ、あなたの家の松の木の実が、うちのドライブウェーに落ちて汚い紫色のシミができるの。木を切ってくれない?」と言ってきたことがある。 私たちが持っていた隣の空き地の木だったので、気がつかなかった。早速、植木屋さんを頼んで切ってもらうと、 「うちが半分費用を払うからね」と彼女はチェックブックを持って現れた。 私としても、変な通告の手紙を受け取ってびっくりするより、このやり取りが良かった。彼女は、私たちから空き地を買って家を建てた人との間に「窓の位置」でもめて、この新しいご近所さんとは挨拶もしないと後で知った。近所づきあいの難しさはどこでも同じ。近所の国同士がもめると戦争に発展したりする。
by tomokoh9T
| 2017-09-13 13:57
| Texas/Austin
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