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『シズコさん』を読み終えて、他の佐野さんの本も読みたい、と思ったけれども、ここ、オースティンの図書館にあるわけでなし、仕方がない、と思っている私の頭にポッと明かりが点った。
YouTubeで佐野洋子とサーチしたら、あった、あった、落ち着いた声の男の人が『百万回生きたねこ』を朗読していた。猫は飼い主が嫌いだ。王様でも、船乗りでも、死んで生き返るたびに、現れる飼い主が嫌いだ。戦場で矢に当たったり、船から落ちて死んだり、死によって場が変えられていく。手品師の猫だった時の模様はブラックユーモアのような可笑しさがあり、悲しみもある。マジックの最中に真っ二つに切られてしまう猫の話はかなりグロテスクだが、子供はどんなふうに受け取るのだろうか。ただ、可笑しいと思って笑うだろう。 手品のイルージョンのことを知らない子供は何を言っているかも分からないだろう。読み手の親や大人が、ぎょっとするだけだで、聞いている子供には死が何かはわからない。作者の佐野さんが、読んでいる大人に、「生きるも死ぬも、紙一重、そんなに驚くことは無いんだよ。ちょっとした間違いくらいで、みんな簡単に死んでしまうんだよ。でも怖がることは無い、死も生も、そんなもんだ」と声を低くして呟いているような気がする。 全くのでたらめな推測だが、彼女は小さくして死んだ弟、彼女が母親代わりになって面倒をみたタダシのために童話を作ったのではないだろうか。 全く異なった生活環境だけれども、私の長女も4歳くらいの時に、生まれて半年くらいの弟のオムツを替えていたことがある。私が朝起きて、赤ん坊のオムツを替えに部屋に行くと、ぬれたオムツが床の上に置いてあった。赤ん坊は、と言えば、あひるのように丸まったオムツカバーに、布のオムツが入りきれずに、はみ出していたが、そんなことは気にせず、機嫌よくしていた。長女に「朝、起きたら弟のオムツを替えて」と私が頼んだわけでもなく、「いい子」と褒められたいためでもなさそうで、あれは何だったのだろう。ベビーベッドに乗り込んで、おうちごっこをして、お母さん役をやっていただけかもしれない。 二十歳を超えた弟を今でも、彼女は気持ちの上で、私を押したおすようにしてかばう事がある。
by tomokoh9T
| 2011-04-25 21:35
| 読む
|
Comments(1)
Commented
by
かおる
at 2011-05-04 15:48
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私も「シズコさん」読んで思い当たることいっぱいあった。母親と長女の関係って、競争心や反撥心が出やすい間柄なのかな?現在はすっかりPちゃん状態になってしまった私の母は、すべての葛藤を超越して、不思議なことにただ息してもらっているだけでしみじみありがたい存在になってしまった。
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