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「昭和っていいよね」と、ドイツに住む、昭和の終わりの頃に生まれたエリカが言った。
「えっ ????」 「ノルウェーの森の予告見てて思ったんだけど、あの頃の日本って、人が一生懸命にストレートに生きた時代なんじゃない、余計な競争なんかしないで。ママなんかも、あんな恰好して(直子や緑が着ていた服)渋谷を歩いていたのかしら、髪留めなんかして」 と、彼女は言った。 クリスマス休暇中に彼女と一緒に観ようと思っていたのに、そのチャンスがなくて、ラップを剥がさずにおいたDVDを昨日の夜、Americanオヤジと平成元年生まれのタイと一緒に観た。 「青いパパイヤの香り」の監督が村上春樹を撮るとこういう風になるのか、と納得した。会話に抑揚がなくて、ある意味、演技が素人ぽっくて、学芸会みたいだと批判されそうな言い方が翻訳調文体のムラカミ風に思えた。延々と繰り返される生と性と死をビジュアル化するのは結構大変な作業だっただろう。ワタナベ君のベルボトム風のジーンズ、それに永沢さんのタートルネックのシャツ(セーター)が懐かしかった。今時、男の人が人前でタートルネックのシャツを来ているのを見たことがない、故Steve Jobs以外に。エリカが言ったように、確かに緑の髪留めが可愛い。ただ、あのころああいう髪留めが流行ったかどうかの記憶はない。 学生運動の連中が、授業中に押しかけて教授に掛け合うシーンがあった。「自己批判しろ!」とか、よくそんなことがあったのだが、その教授を一目見て、 「あれ、これって、糸井重里さんだ、なんか、可笑しい」と、一瞬映画から離れてしまって、 「誰か、映画会社か、広告関係の友達に『僕も出たい』とか言って役を作ってもらったのかしら、幾つになっても、人間の顔なんてそう変わるものじゃない」と笑いそうになった。顔と言えば、最後のクレジットを見ていて、高橋幸宏さんと、細野晴臣さんの名前を発見したが、その人たちの顔はわからなかった。 1970年頃の渋谷駅には、東急名画座という安い映画館があって、ノルウェーの森の中に出てくる、パゾリーニの映画を私も知ったような顔をして、次々に観た。「テオレマ」「王女メディア」などがあったと思う。クロード・ルルーシュ、ミケランジェロ・アントニオーニ、フェリーニ、ベルイマンなど、アメリカの映画よりもヨーロッパの映画に傾倒していたかもしれない。 チョーサーのカンタベリー物語(実は非常に面白いことが後になってわかったのだが、その先生の講義はあまりにつまらなかった)の授業をスキップして、その足で名画座に寄ったらフランス映画の「個人教授」をやっていた。千葉の田舎から出てきた私は、その頃、初めてルートビアという、ビールとはかけ離れた味の飲み物を麻布のアマンドで飲んだ。昭和回顧。 映画が終わると、タイは「じゃあ」と一言いって、いいも、悪いも言わずに自分の部屋に入り、Americanおやじは、 「自分の大学生時代を思い出した。UC サンディエゴで会った女の子たちは、みんな直子と緑を一緒にしてかき混ぜたみたいに混乱していた。ガールフレンドを作るのが大変だった」といつもの口癖が出た。
by tomokoh9T
| 2012-02-19 15:51
| ART
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