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長男のタイはずっと戦ってきた。戦う相手は自分自身だった。
高校1年の時に学校のラクロスチームの選抜チームに選ばれて、2年、3年はずっとディフェンスのスターターだった。それなのに高校最後の年の今シーズンは新しいコーチの下で冷や飯を食わされていた。スタメンからはずされただけでなく、弱い対戦相手の時に下級生と一緒にフィールドに立たされていた。 今シーズンまでサイドラインにじっと立ったままの選手の親の気持ちが分からなかった。「うちの息子にもっとプレイさせろ!」と怒鳴る親を見下していたと思う、「子供は子供、親がそこまで熱くなるのはちょっと見苦しくないか」と感じながら。いつ出られるかわからないままサイドラインに立つ子供を見るのは辛い。この子は人生ずっとサイドラインに立ったままかもしれない、という変な不安があるからかもしれない。あるゲームの後に息子に言った。 「ずっとプレイタイムを待ってサイドラインに立ったままでいて、もし侮辱されたような気がするならやめて別の事をしてもいいよ。例えばバイトをして日本かドイツに遊びに行くとか、、」と言うと、 「いいんだよ。もし、やめて練習に行かなければビデオゲームでもして時間を無駄にしてしまうよ、きっと。それに今年はもしかしたら州の大会に行けるかもしれないし」とクールに答えた。 昨日の夜、地区大会の前哨戦(弟のライアンのチームが対戦相手でライアンも出場した)でポジションを変えてMidfieldで出て鮮やかなAssistをした。プレイタイムは限られていたが、久々に爽やかな笑顔を見た。勿論、弟のチームに勝って地区の準決勝にいける事もあったけれど。弟は兄貴のチームのポイントゲッターに体当たりして上手くガードして、負けたものの、これも満足してフィールドから降りた。 認められるまで頑張り続ける、ってことか。
by tomokoh9T
| 2007-04-26 17:29
| Texas/Austin
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